言語学分野
「言語学研究室(言語学分野)」には4年生8名、3年8名が在籍しています。言語の学生気質は、賑やかで騒がしいことで、どういうわけか代々引き継がれていきます。飽くなき好奇心がパワーの源になります。新制度では3年生からいきなり「ゼミ=言語学分野」所属になり、同時にコース所属にもなります。「言語学分野」は、意に介せず、なぜか欧米言語文学コースの中に放り込まれてしまいましたが、しかし学問としての「言語学」の研究内容が変わるわけがありません。
言語学の授業
3年の終わりには就活が始まりますので、実質的な授業は3年生までです。したがって実は2年生が結構大事な時期です。言語学に興味を持った人は、早めに方針を決めて、2年前期から計画的に授業を取ることをお勧めします。新しい制度では本来専門で教えていた授業が「分野入門」や「リテラシー科目」の中に入っています。言語学に関して言うならば、「分野入門」では「言語学概論(音韻・形態・統語)」「言語学概論(意味・類型・歴史)」と「言語類型論」、「リテラシー科目」では「音声学」「言語と人間」「言語構造と精神世界」となります。また、2年後期には先取履修科目として「言語学特殊講義」や「言語学演習」が始まります。
3、4年次には、「言語学特殊講義」や、音韻、形態、統語、意味の各主要分野および言語類型論やフィールド言語学の「言語学演習」を受けることで、自分に合った研究テーマを探すことになります。3年になると、研究室に毎日来ることになりますので、必然的に研究室依存度が高くなります。
4年生になると卒業論文を書くため、それぞれ自分の研究テーマを決めなければなりません。言語学の基本的な研究分野は音韻論、形態論、統語論、意味論、それに言語類型論、歴史言語学、社会言語学など様々です。言語学分野では、対象言語・地域が限定されませんので、自分で好きな言語・方言を選びます。しかし、一番大事なことは、ある特定の言語だけ、あるいはある特定の分野だけにこだわるのではなく、ひとつの言語を対象にする場合でも、その背後に世界にある何千という言語を意識し、またある分野をやる場合も言語学全体に興味を持つことです。
最後に
大学というのはアカデミックなところで、研究するところです。大学でしかできない研究というものを探してみましょう。チャレンジするからおもしろいのです。一見、実社会で意味のないようなことが実は本当の学問の楽しみだったりします。